今から、13年程前 。。
縦目の主治医 中森さんから、私のメールマガジンに寄稿して戴いた記事の再掲載

今回は、ポルシェの話を

ポルシェと云う名はスポーツカーの代名詞の様なイメージを殆んどの人がお持ちだと思いますが実際正にその通りで、誰もが乗れる機会がそう多く無いのは誠に残念な事です。
天才フェルディナンド・ポルシェ博士は第一次大戦後、ナチス・ドイツの「ドイツの技術力を世界にしめす為に最高のレースカーを作れ」との命令の元、ベンツのW126と云うF1マシンを設計しました。

ツインカムデスモ4バルブツインターボ12気筒は無敵でした。
その後アウトユニオンのF1も設計し、第二次大戦前夜最終戦迄彼の設計のマシンが全てのレースを勝ったのです!

戦後、ポルシェ博士は名車VWビートルを設計した後、理想のスポーツカーを作る為自分のメーカーを起こしました。
そして66年、初代911が発売されます。

この車こそは彼の理想のスポーツカーでした。
今から見たら、たかだか200馬力に満たないその車はスポーツカーの本質はクイックレスポンスだと云う事を思い知らせてくれるでしょう。

パワーでは在りません。
100馬力に満たないスポーツカーの例は世界中にゴマンと在ります。

今の日本のハイパワースポーツカーは、911から比べるとトラックの様です。
日本車の馬力はカタログの為の馬力です。(子供騙し!)

馬力が大きいと何だか上等な様な気がしますよね。
だから売れます。

馬力が大きいからと云ってどれ程も原価は変わらないのに何で100万も高くなるのでしょう?

911はアクセルもブレーキもハンドルも打てば響く、反応の俊敏さが命です。
運転技能に関係無く、誰が乗っても911はその完全な支配下に在ります。

ドライバーが王様!
その余りに当然そうで実は今でも誰も出来なかった事を、スポーツカーの完全な回答として45年前にポルシェが指し示したのです。

体験する機会が在る事を祈ります。

中森 広騎