今から、13年程前 。。
縦目の主治医 中森さんから、私のメールマガジンに寄稿して戴いた記事を再掲載することにしよう

まずは、メルセデスの話を

今世紀初頭、自動車エンジンを世界で初めて実用化したのは二人のドイツ人ゴッドリーブ・ダイムラーとカール・ベンツです。
二人は自動車を自分達で作って世界に販売しようと考え、ダイムラー・ベンツ社を作りました。

全ての彼等の特許は公開されました。
自動車を人類の文化に不可欠な物として、世界中で生産させようとしたのです。

つまり、世界の他のメーカーの自動車は彼等にすれば真似をして委託生産しているに過ぎないのです。
最近では、ABSやエアバックもベンツ社とボッシュ社の共同開発で、この特許も世界に公開されました。

自動車エンジンの全ての点火装置と燃料装置は、ベンツ社とボッシュ社の開発であり特許です。
彼等の特許を避けては、世界中の自動車は動けません。

彼等は自分達の作る物こそが自動車で、それ以外は真似事だと考えていました。
彼等が目指していたのは、世界最高の実用車です。

実際、実用性と耐久性はいつの時代も世界最高でした。
ほんの十年程前迄、ベンツ社は自社が過去に生産した車の全ての部品を保管し、無い物は再生産して世界中に供給していました。

優に五十年分です!これをやっていたのはベンツ社と日本のホンダだけです。
彼等の云う最高の実用車とは、最高の信頼性を持つ車の事です。

信頼性とは、単に「壊れない」と云う狭義な意味では在りません。
ベンツ社は、「我が社の車とオーナーは、最低でも三年乗らないと理解しあえない」と云っていました。

ドライバーが運転中に遭遇する様々な状況(勿論、危険な突発的な事も含めて)を、慣れ親しんだ車の微かな挙動や反応から察知出来、又その操作の結果を予測出来る事、これが信頼性であり真の安全性であるとするのです。

私もそう考えます。
でも今のベンツ車は残念ながらそうでは無いです。

御清聴ありがとう。 中森 広騎